ビーフィーター グローバルバーテンダーコンペティション 2017

開催地:日本・月島・TEMPORARY CONTEMPORARY 開催日:2017.12.4

BEEFEATER MIXLDN 2017(グローバルバーテンダーコンペティション)日本代表決定!

BEEFEATER MIXLDN 2017(グローバルバーテンダーコンペティション)

優勝者 杉浦 聡
Golden Grampus (ゴールデン グランパス)

ビーフィーター24
50ml
ソーテルヌ
10ml
マリーゴールド
1punch
小豆とみつ豆のオリジナルパンチ
(小豆、みつ豆、サントリーカクテルレモン)
60ml
自家製八丁味噌ビターズ
3dashes

BEEFEATER MIXLDN 2017ジャパンファイナル
ロンドンで開催の世界大会へ向けて豪華バーテンダーが競演

2017年12月4日(月)、恒例となったビーフィーターのグローバルバーテンダーコンペティション「BEEFEATER MIXLDN 2017」のジャパンファイナルが開催された。日本での開催は今年で5回目である。
毎回、様々な切り口のテーマが話題の本コンペティション。今年のコンペのテーマは「YOUR CITY MIXED WITH LONDON」。ベースに「ビーフィーター」もしくは「ビーフィーター24」を使用し、"自分に馴染みのある「街」"を表現したオリジナルカクテルという課題となった。
厳しい書類審査を通過した、実力者揃いの8名のファイナリスト達が「ビーフィーター」そして「ビーフィーター24」を使ったオリジナリティあふれる華やかなカクテルを創作して競い合い、優勝したバーテンダーは2018年2月にロンドンで開催予定の世界大会の出場へと進む。
日本ファイナルへ勝ち残ったバーテンダーは8名。それぞれが想いのこもった個性豊かなオリジナルカクテルで勝負に挑んだ。

浅野 陽亮 / Yosuke AsanoTHE RITZ-CARLTON KYOTO THE BAR

Genuine Careジェニュイン ケア

ビーフィーター24
60ml
京都産煎茶
1tsp
カモミールインフューズド日本酒
20ml
フレッシュグレープフルーツジュース
30ml
自家製柚子茶とパイナップルのシロップ
15ml
リコリスビターズ
3drops
柚子ゼスト
適量
レモングラス
2本
  • ① 茶碗に煎茶とビーフィーター24を入れ、茶筅で立てながら瞬間インフュージョンさせる。
  • ② シェーカーに京都産煎茶、カモミールインフューズド日本酒、フレッシュグレープフルーツジュース、自家製柚子茶とパイナップルのシロップ、リコリスビターズを入れ、1.も加えてシェーク。
  • ③ シェークしたものはグラスに注ぎ、中を空洞にしたレモングラスをストローとしてさし、笹の枝葉を飾る。
  • ④ 柚子ゼストを全体に振りかける。

COMMENT

古き伝統が今なお息づく世界有数の観光都市である私の故郷「京都」。そこに訪れる旅人への心のこもったおもてなしの一杯。ビーフィーター24がもつ和の心を、日本古来のおもてなし作法である茶道で引き立て、「京都」の名産日本酒と柚子に、旅の疲れを癒すハーブティーと来客を歓迎する意のパイナップルで「ロンドン」の伝統文化を融合しました。

杉浦 聡 / Satoshi SugiuraPAVILION

Golden Grampusゴールデングランパス

ビーフィーター24
50ml
ソーテルヌ
10ml
マリーゴールド
1pinch
小豆とみつ豆のオリジナルパンチ
(小豆、みつ豆、サントリーカクテルレモン)
60ml
自家製八丁味噌ビターズ
3dashes
  • ① 八丁味噌ビターズ、マリーゴールド以外をミキシンググラスに注ぎ、少し長めにステア。
  • ② マリーゴールドを入れた茶漉しにカクテルをくぐらせながら、ゆっくりと冷やしたグラスに注ぐ。
  • ③ 八丁味噌ビターズを落とす。
  • ④ 金箔を贅沢に振りかける。

COMMENT

黄金に輝く金鯱そびえる名古屋城をシンボルに、戦国の歴史と現代の歳が融合する街、名古屋。かつて金の採掘のお祝いとして飲まれていたマルティネスをモダンツイストし、独自に進化を遂げた食文化と金鯱(名古屋城を守るビーフィーター)を合わせました。私の故郷名古屋を象徴する“でらうめえ"一杯をお楽しみください。

竹田 英和 / Hidekazu TakedaBar 霞町嵐

RIPAリーパ

ビーフィーター24
40ml
ドライヴェルモット インフューズド米(実家のお米)
10ml
遠心分離したトマトのクリアジュース(地元特産のトマト)
40ml
自家製梅シロップ(実家の梅)
5ml
レモンジュース
5ml
オレガノの葉
数枚
  • ① 全ての材料をシェークしてグラスへ注ぐ。
  • ② オレガノの葉を水草に見立てて浮かべる。
  • ③ 枯山水のプレートにグラスを置いて提供する。

COMMENT

「川のほとりには、街がある」。私の故郷「北川辺町」には、日本一の利根川があります。そして、ジンの故郷「ロンドン」には、イングランドを代表するテムズ川があります。川の恩恵がないと育たないジン、茶葉、ボタニカルに加えて、地元「北川辺町」の特産品を使うことで、川のほとりの街を表現いたしました。(カクテル名の「リーパ」はラテン語で「川のほとり」を意味します。)

谷岡 敬道 / Hiromichi TaniokaSMOKE BAR & GRILL

GINGUジングウ

ビーフィーター
30ml
サントリー天然水に明治の山茶(培じ番茶)を水出しした番茶
30ml
イエラム サンタマリア ケーンシロップ
10ml
食用菊の花弁
(ジン100mlに対して)
2輪
古式農法製 天然山番茶 明治の山茶
(天然水100mlに対して)
8g
マルガリータソルト
ひとつまみ
黒胡椒
少々
あらびき きな粉
少々
  • ① 盃の淵1/4にさとうきびシロップであらびききな粉をスノースタイル。
  • ② 食用菊の花弁を8時間漬け込んだジンと12時間かけて水出しした焙じ番茶、さとうきびシロップ、塩をシェークする。
  • ③ 盃に注ぎ、粉末にした茶葉と黒胡椒をかけ、菊を一輪浮かばせる。

COMMENT

私に馴染みのある街、それは日々勤めている「表参道」です。参道、それは明治神宮への道。その明治神宮をテーマに表現しました。社紋の一つである菊を取り入れ、食用菊を漬け込んだジンを使用。そして、参拝記念茶として販売されている古式農法製で作られた培じ番茶をメインにしたカクテルです。盃は、東京五輪のエンブレムの藍色を。

水岸 直也 / Naoya MizuishiBUTLER GINZA BRANCH

T.G.I.F Gimbletティージーアイエフ ギムレット

ビーフィーター24
40ml
ディスティルドカレープラントウォーター
20ml
スパイスドミルクコーディアル
20ml
シトリックアシッドソリューション
10ml
カルダモンビターズ
1dash
シャルトリューズ・ジョーヌ
20ml
インディアンシトラケチャップ
10ml
  • ① ビーフィーター24とディスティルドカレープラントウォーター、スパイスドミルクコーディアル、シトリックアシッドソリューション、カルダモンビターズをシェークし、グラスに注ぐ。
  • ② カクテルオニオン、カルダモンを飾る。
  • ③ シャルトリューズ・ジョーヌ、インディアンシトラケチャップをステアし、別のグラスに注ぎ、カレーソースポットに載せる。

COMMENT

故郷「横須賀」は軍港都市。船員の健康の為英国から伝わった特産品のカレーと、ジンにライムを加えることから始まるギムレット。ミルクベースとスパイスベースに分けて、上からかけてお楽しみいただけます。毎週金曜日に各艦隊の豊富なレシピで提供されるカレーはまるでカクテル。カクテルラバーのキーワード「TGIF!」に繋げます。

吉富 万洋 / Kazuhiro YoshitomiBAR 万 (YOROZU)

Copse Reviver 24コプス・リバイバー・トゥエンティーフォー

ビーフィーター24
50ml
グリーン・フィノ・シェリー(ローズマリー、カルダモン、レモングラス)
20ml
自家製アップルパイシュラブ(薩摩りんご黒酢、シナモン、オールスパイス、レモン)
20ml
フレッシュレモンジュース
10ml
ロックソルト・ウォーター
1drop
霧島茶インフュージョン・アブサン
2スプレー
  • ① 霧島茶インフュージョン・アブサン以外の材料をシェーカーに入れ、シェークする。
  • ② オリジナル木製マグに注ぎ、ドライライムスライス、ミントの葉を浮かべる。
  • ③ 霧島茶インフュージョン・アブサンをスプレーし、専用の蓋をして香りを閉じ込める。
  • ④ デコレーションを施した木製コースターに置く。

COMMENT

美しき雄大な自然に囲まれた街、鹿児島県「霧島市」。大地の恵みをボタニカルに有するビーフィーター。コープス・リバイバーNo.2をツイストした「コプス(雑木林、小さな森)・リバイバー」で自然の恩恵をカクテルとして蘇らせました。樹木に見立てた木製マグから新たに芽吹く守るべき未来にビーフィーターの精神を込めて。

吉原 泰俊 / Yasutoshi Yoshiwaraアンダース東京 ルーフトップバー

一茶双樹イッサソウキ

ビーフィーター24
40ml
千葉県産のさつま芋と流山市の本味醂のリダクション
15ml
ディサローノアマレット
5ml
甘酒
30ml
抹茶
1/3tsp
グレープフルーツピール
1ea
  • ① 椀に抹茶を入れビーフィーター24を注ぎ、抹茶を加える。
  • ② 茶筅を使用してよく馴染ませてからシェーカーに注ぐ。
  • ③ さつま芋と本味醂のリダクションを加える。
  • ④ ブレンダーにかけた甘酒とディサローノアマレットを加える。
  • ⑤ シェークで仕上げ茶器へ注ぎ、グレープフルーツピールをかけ蓋をする。

COMMENT

「流山」は、江戸時代の詩人小林一茶にゆかりが深い地であるため、彼のイメージからお茶を使用しました。さらに「流山」は白味醂発祥の地。その醸造所の創設者双樹は詩人でもあったために、一茶と深い信仰がありました。一茶と双樹が詩で繋がったように、「ロンドン」のジンと「流山」の味醂が茶で繋がってほしいとの思いを込めてつくりました。

渡辺 高弘 / Takahiro WatanabeEL CALVADOR

BEE-SPOKEビースポーク

ビーフィーター24
45ml
マリブ
10ml
コーンポタージュ(コールド)
30ml
豆乳
20ml
自家製アプリコットファレナム
20ml
ソルティ ラフロイグ10年(ラフロイグ10年に塩を1%加えたもの)
1スプレー
  • ① ソルティラフロイグ以外の材料をシェークし、グラスに注ぐ。
  • ② ソルティラフロイグをスプレーする。
  • ③ 南天の葉、ピンクペッパーを飾る。

COMMENT

世界に誇るメガシティー「東京」。それは、世界中の国々から様々な人や物が集まる街です。古来より国土が狭い島国故に、資源の多くを海外より取り入れ、独自に昇華する術に長けてきました。このカクテルも世界から届いた素材をもとに、近年流行りつつあるティキスタイルの一杯に仕立て、「ロンドン」に届けます。

8名の非常にレベルが高く、魅力的なプレゼンテーションが終わり、審査の時間へ。
審査中は過去のBeefeater MIXLDN日本チャンピオンの藤倉正法さん、五十嵐愛さん、大竹直哉さんがこの日のために、本大会のテーマに合わせて考えたビーフィーターのオリジナルカクテルがゲストに振舞われた。
そして、緊張の審査結果発表の時間へ。

優勝はPAVILIONの杉浦聡さんに決定!

ビーフィーター マスターディスティラー・デスモンド・ペイン氏が優勝者の名前を読み上げた。
優勝はPAVILIONの杉浦聡さんに決定。杉浦さんのカクテルは「Golden Grampus」(ゴールデン グランパス)。
杉浦さんが選んだ町は故郷の「名古屋」。
黄金に輝く金鯱そびえる名古屋城をシンボルに、戦国の歴史と現代の都市が融合する街、名古屋に注目。かつて金の採掘のお祝いとして飲まれていたマルティネスをモダンツイストし、独自に進化を遂げた食文化と金鯱(名古屋城を守るビーフィーター)を合わせて創作したカクテル。
杉浦さんは2018年2月にロンドンで開催予定の世界大会に出場し、世界一を目指す。

コンペ終了後はファイナリスト8名が改めて登場し、各々のカクテルをゲストに振舞った。優勝者・杉浦さんのカクテルが振舞われると会場の盛り上がりはピークに。ファイナリスト、数多くのゲストから杉浦さんへ激励の言葉が送られた。

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優勝者:杉浦 聡さんのコメント

今回のコンペティションのテーマは"自分自身の街"。
私は生まれ故郷であり、20年間を過ごした名古屋と憧れの街ロンドンを結びました。
名古屋を象徴する名古屋城の守り神である金の鯱とロンドンのシンボルの一つであるロンドン塔の守衛兵であるビーフィーターをクロスオーバーさせました。
ベースにしたビーフィーター24の由来の一つである"24時間刺激的な街ロンドン"と同じように、名古屋の楽しい24時間を紹介しながら地元の素材や名所を思わせる材料を使用しながら創作致しました。
見た目にも誰が見ても名古屋とわかるようなコースターに拘り、黄金に輝くカクテルに仕上げました。
世界大会ではどれだけ自分をプロデュースできるかが最も重要になってくると思います。
日本人の持つバーテンディングのレベルは確実に世界一なので、圧倒的なパーソナリティーと自信を持っていけば確実に日本からチャンピオンがでると思います。
クラフトジンの流行する昨今ですが、長く愛されているクラシックなもの、現地で直に触れて感じたビーフィーターの魅力をもっと広げていきたいと思います。