ビーフィーター -BEEFEATER- > ビーフィーター24 エキシビジョン レポート

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日本人独自の美学、世界観が決め手に

エントリーNo.07 影山 清史氏

2005年受賞者、影山清史氏が登場。テーマは「和のシンガポールスリング」。フレッシュ柚子ジュース、ピューレ状にしたフレッシュ・パイナップル、レモングラスを二十四時間漬け込んだホワイトキュラソー、グレナデンのような色になるまで鍋で煮込んだクランベリーのリキュールを、ボストン・シェイカーでシェイク。クラッシュ・アイスで満たしたロンググラスに注ぎ、桜の花びらの中央に日の丸をイメージしたデコレーションで飾り付け。「バーテンダーは、街のコンシェルジュと言われます。コンシェルジュの語源は鍵。鍵に見立てたストローを付けますので、ぜひこの一杯で心の鍵を開けてください」と粋なプレゼンテーションだった。

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エントリーNo.08 石部 和明氏

2003年受賞者の石部和明氏もシンガポールスリングで勝負。日本茶をクローズアップするため、煎茶を二十四時間漬け込んだビーフィーター24を使用。チェリーブランデー、桜リキュール、フレッシュグレープフルーツ、グレナデンシロップ、グレープフルーツのビターズをシェイク。ロンググラスに氷を満たし注ぐ。「エキゾチックな味の中に、日本の桜の華やかさ、そして緑茶のすっきり感が愉しめます」と、その名も「24スリング」をアピールした。

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エントリーNo.09 佐藤 章喜氏

2001年受賞者の佐藤章喜氏が作り出すオリジナルカクテルは「ドラゴンペッパー」。「お茶の香りとともにお楽しみください」と壇上に煙立ち昇る茶香炉を並べること三つ。山椒の実をペストルで潰し、ビーフィーター24、柚子ジュース、フレッシュ・ライムジュース、柚子シロップをシェイク、山椒を茶漉しで漉しながらショートグラスに注ぐ。
「(茶香炉から立ち上る)この煙は龍の昇り。ヨーロッパでも、龍は語り継がれて来た伝説」。そう解説しながら、オレンジピールとブルーベリーをお団子状に串刺しにしたトッピング、柚子山椒で引き締め「日本の感性をお愉しみください」とその印象的な試技を締め括った。

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エントリーNo.10 梨木 美裕樹氏

1997年の受賞者、梨木美裕樹氏は、ホワイトレディをアレンジ。日本のフレーバーの代表、搾りたての柚子ジュース、太陽のパワーを吸収したアセロラドリンクに、ハーブとオレンジのアペロール、メインのビーフィーター24を加える。「大自然の恵みが吸収されたプレミアムジンをより輝かせ、光に満ちたカクテルにします」とシェイク。ヴィヴィットなオレンジ色が印象的なカクテル「アブライヤー 光と輝きの女神」の出来上がりだ。

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エントリーNo.11 長友 修一氏

最後の演者は1994年の受賞者、長友修一氏。シンガポールスリングをテーマとしながらも、独創的な二層のカクテルを仕上げた。
ビーフィーター24、シェリーブランデー、ヒルベリーをシェイクし下層に使用。バニラビーンズを浸けたマリブ、アロエベラとミルクをブレンダーにかけ、フローズン状にし、上層に。氷で満たされたグラスにシェイカーから注ぎ、下層を構成、そこにデカンティングと呼ばれるグラスを指し、その中央にフローズンカクテルを注ぎ、ローズの香りと花弁を飾り、上層のグラスから下層にグラスに通るようストローを指す。シンガポールの緑と花をイメージし、王冠のような飾り付け、最後にアロエをトッピングし完成。「これまで作ったことがないような斬新なカクテルに仕上げました」と本人が語るよう、トップのホワイトとボトムのレッドが、呑んでいるうちに融合する美しいカクテルだ。

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以上、全11作品の選考が終わると、ハミルトン・マッジ氏、サントリーバーテンダースクール元校長・花崎一夫氏、サントリーアライド副社長・島田朋彦氏の審査員は控室へ移り審議へ。

王者の中の王者

いよいよザ・チャンピオンズ・オブ・チャンピオン、王者の中の王者の発表となる。ハミルトン・マッジ氏から発表されたのは、「Dragon Pepper(ドラゴン ペッパー)」を創作した佐藤章喜氏。茶香炉を配し、それを巧みにレシピに取り入れたプレゼンテーションは、印象的。日本の美学を表現した点が、大きく評価された。佐藤氏は「日本人独自の世界観をカクテルに表現した。カクテルアワードからはしばらく遠のいていたが、ごく最近の若いチャンピオンと戦えたことが嬉しい。ロンドンの大会では皆さんの分まで頑張りたい」と受賞の喜びを語った。
佐藤氏は、11月6日(水)・7日(木)にイギリス・ロンドンで開催される「ビーフィーター24グローバル・バーテンダー・コンペティション」への出場権を得、日本のバーテンダーの匠の技を披露する舞台に立つ。
ビーフィーター24に選ばれたカクテルアワードの王者の中の王者が、どんなプレゼンテーションで世界を魅了するのか愉しみだ。
コンペティション終了後も「カクテル・フェスタ2013」の会場は、歴代優勝者のカクテルや、グローバルに活躍するバーテンダーたちのカクテルを求める来場者たちで遅くまで盛り上がり、チャンピオンたちの夢の競演に冷めやらぬ一夜となった。

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