vol.04 ビーフィーター グローバルコンペティション 2016

開催地:イギリス・ロンドン  開催日:2017.2.7-9

世界約33カ国のバーテンダーが参加!世界最大のジンブランドのバーテンダーコンペティション・BEEFEATER MIXLDN 2016開催!

『INSPIRED BY LONDON DIRECTED BY YOU』をテーマに、新しいカクテル文化が生まれ続ける街・ロンドンにて3日間にわたって開催!BEEFEATER MIXLDN 2016

2017年2月7日(火)-9日(木)の3日間にかけて、今回で第6回目となるビーフィーターグローバルコンペティション・BEEFEATER MIXLDN2016が開催された。 今回のテーマは『INSPIRED BY LONDON DIRECTED BY YOU』。世界33カ国のトップバーテンダーが一堂に会し、ビーフィーターを使ってロンドンにまつわる「映画」を表現したオリジナルカクテルを創作し、競い合った。
また、3日間のプログラムがビーフィーターの歴史や製法、過去の世界チャンピオンの活躍を学びながら、各国のバーテンダーと交流できる内容となっており、参加バーテンダーにとって非常にエキサイティングな3日間となった。
日本からはCAFE PDC(熊谷)の藤倉正法氏が出場。映画「マッチポイント」からインスピレーションを受けて創作した「English Temptation」(イングリッシュ テンプテーション)を披露、日本人初のファイナリストに選ばれるという快挙を成し遂げた。

DAY1 BEEFEATER’S LONDON

DAY1のテーマは「BEEFEATER’S LONDON」。ビーフィーターの歴史、ものづくりのこだわりを深く学ぶ1日となった。
この日、ロンドンに33カ国から各国代表のトップバーテンダーが集結。毎年恒例となった真っ赤なロンドンバスでロンドン市内にあるビーフィーター蒸溜所へ移動。「BEEFEATER」をしっかり学ぶ1日がはじまった。
ミュージアム見学を通してビーフィーター、そしてジンの歴史を学んだ後は、いよいよ一般非公開のボタニカルルーム及び蒸溜エリアへ。マスターディスティラー・Desmond氏による説明をバーテンダー達は真剣に聞き入っていた。またこれまでにビーフィーターから発売された様々な製品の比較試飲も行われ、改めて各製品の違いをしっかり学ぶ機会となった。

そして今回は2つのサプライズチャレンジが行われた。1つ目は「Nosing Test」。過去のNosing Testよりボリュームが増え、用意された浸漬酒に使われているボタニカルを当てるパートと、4種のグラスに入った香りの強さの違う浸漬酒の中から同じ香りの2種を当て、かつ香りの強い方を当てるパートという2パートでのチャレンジが行われた。特に後者のチャレンジはバーテンダー達も非常に苦労ししていた様子。
そして最後のチャレンジは「Making Gin」チャレンジ。今回が初めてのチャレンジだった。このチャレンジは用意されたボタニカルを自ら配合し、小型の蒸溜器でそれぞれのジンを作るという内容。初めてのジン作りにバーテンダー達は目を輝かせながら取り組んでいた。
夜はロンドン塔近くのおなじみのレストランでディナー。バーテンダー同士の交流を深める場となった。そしてその後はまさにビーフィーターのルーツともいえるロンドン塔で、ロンドン塔の伝統的な儀式「Ceremony of the Keys」を体感し、ビーフィーターのシンボル「ヨーマン」だらけのバー「Yeoman Warders’ Club Bar」にてジントニックで乾杯。ぎっしりと内容の濃い1日となった。

DAY2 THE CHALLENGES

DAY2のテーマは「THE CHALLENGES」。丸一日かけてバーテンダー達が課題にチャレンジするハードな一日となった。 今回の会場は今最もロンドンでホットなエリア・ショーディッチにある「The Bike Shed」。バイクショップとレストランとイベントスペースが一体化したファッショナブルな会場だった。
メインチャレンジは大きく二つのチャレンジが行われた。1つ目のチャレンジは当日発表された、「Cinematic Cocktail Challenge」。このチャレンジはメイン会場から離れたミニシアターが併設されたバーにて行われた。課題は「映画館でポップコーン片手に飲むカクテルの創作」。同時にポップコーンにも味付けするという内容だった。即興でのカクテル創作にバーテンダー達は真剣な面持ちでチャレンジをしていた。

そしていよいよ、メインチャレンジである「Signature Cocktail Challenge」。メインのカクテル創作チャレンジが行われた。今回の大会テーマ『INSPIRED BY LONDON DIRECTED BY YOU』に沿って各バーテンダーの個性的で華やかなカクテルが次々に登場。年々レベルが上がるプレゼンテーションもバーテンダーそれぞれが工夫を凝らした演出で競い合った。日本代表の藤倉さんは映画「マッチポイント」からインスピレーションを受けて考えた「English Temptation」で勝負に挑み、優雅な所作でのプレゼンテーションは各国から注目を集めた。
目まぐるしいチャレンジの連続の後はディナーとバー訪問。チャレンジが終わっての安堵感からか、バーテンダー達は歌あり踊りありで一日目より更に大盛り上がりな夜を過ごした。

DAY3 THE FINALS

いよいよ最終日のDAY3。DAY3のテーマは「THE FINALS」。まさにコンペティションの締めくくりの一日となった。午前中は過去の世界チャンピオンの二人から、世界チャンピオンとしての活動を紹介するセミナーが行われた。バーテンダー達の世界チャンピオンへの憧れが更に高まる内容に、それぞれ期待を膨らませている様子だった。
ケータリングでのロンドン・フードのランチの後はいよいよファイナリストの発表。緊張の瞬間を迎えた。今年も33カ国から残るのは8名。なんと今回は日本代表・藤倉さんもファイナリストに選出され、日本人初となるファイナル進出の快挙を成し遂げた。そしてアジアからは香港・韓国の代表も選ばれ、アジア勢のレベルアップをアピールする結果となった。 ファイナルへ進んだ8名はGrand Finalの準備へ。

Grand Finalはファイナリストそれぞれがブースを出し、各々のカクテルをお客様に振舞うというスタイル。大量のカクテルの仕込みからブースの装飾まで、ファイナリスト達は最後まで全力で準備に臨んだ。 そしていよいよGrand Finalへ。会場が開くと、約200名ものゲストが興奮の面持ちで入場。カクテル提供ブースにどっと押し寄せた。ファイナリスト達は約2時間もの間、ひたすら各々のカクテルを作り続け、直接お客様へ最高のプレゼンテーションで魅了した。ゲスト達は投票コインを持っており、それぞれが一番気に入ったカクテルに投票。パーティーの盛り上がりは最高潮に。

そしていよいよチャンピオン発表の瞬間。マスターディスティラーのDesmond氏がアナウンス。
「今年のBEEFEATER MIXLDN 2016 世界チャンピオンは・・・香港代表のTimothy Ching!」。ダイナミックで熱いプレゼンテーションでゲストを惹きつけた、Timothy氏が優勝した。初のアジアからのチャンピオン誕生となった。
満面の笑みを浮かべたTimothy Ching氏が登壇すると、会場には大きな歓声が広がった。
そして33カ国のバーテンダー達は互いの健闘を讃えあい、アフターパーティーに突入。今年も大興奮に包まれた夜が過ぎていった。

世界チャンピオン
Timothy Ching(Hong Kong)氏作
「PLEASE SIR, I WANT SOME MORE」

Beefeater 24
40ml
Kamm & Sons
10ml
Chamomile tea & Grapefruit Zest Syrup
10ml
Calamansi Vinegar
5 Dashes
Tea Pot Bitters
3 Dashes

優勝者のコメント

「自分が優勝したなんて信じられません。今でも実感が湧いて来ないほどです!きわめてレベルの高いコンペティションでした。どのカクテルも前回にも増して斬新でクリエイティブで、大会のテーマに対する目配りも十分に感じさせながら、ビーフィーター ジンならではの素晴らしいフレーバーが前面に出ているものばかりでした。」

“I can’t believe I have won. It’s still not properly sunk in! The calibre of competition was exceptionally high – with each cocktail more innovative and creative than the last and each paying heed to the theme of the competition whilst ensuring the unique and distinctive flavours of the Beefeater Gin came through front and centre.”

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